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ジャカルタのMRT・地下鉄が開業

2019/04/01 9:00

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先日、ジャカルタにMRT(Mass Rapid Transit)が開通しました。
構想としては1980年代から始まりましたが、途中で経済危機などもあり計画が思うように進みませんでした。

それでも、自動車やバイクに頼る交通手段が『世界一の渋滞』とも揶揄される事もあり
公共の移動手段としての鉄道の整備は政府にとっても急務となっておりました。
最初の構想から年数を要してしまったので、その間にKRLジャボデタベックや空港鉄道にも先を越され
ようやく2013年に着工し今回のお披露目&開業となった次第です。

開業したのは第一期工区で中心部を南北に結ぶ路線の一部区間の15.7キロで
5.9キロの地下鉄区間と9.8キロの高架区間からなり、13駅を約30分で結んでいます。
今後は第二期工区の7.8キロの建設に向けて動き始めるそうです。

今回の開業に先駆け3月12~24日に試乗会(約40万人強が申し込みをしたとの事!!)があり、
そして3月24日からの運用開始となった訳ですが、様々な反応があったとメディアでも取り上げられています。

ごみのポイ捨ては序の口で、駅構内に陣取り弁当を広げる家族や
車内では靴のまま座席にのぼる、つり革に捕まり記念撮影など。

ジョコ大統領も市民に向けて
『車内や駅でごみを捨てないように』『きちんと並ぶように』等の呼びかけを行ったようです。

課題としては他の公共機関との接続性とも言われ、開業した後もクリアにしなければ
いけない事も多々あるようですが、是非とも快適な移動環境を整備して頂きたいものです。

今回の開業に向けて日本の力もかなりありました。
1250億円とも言われる円借款が組まれ、鉄道建設・車両の製造・信号・ホームドアなど
日本の技術及び企業がこの事業に関与しました。
やはり日本の技術力は世界に誇れる水準であるのだなぁと実感しますし
日本で技能実習生として働いていた人達も本国の事業に参加していたのかもしれないですね。

4月からの運賃もようやく3月下旬に決まり、今後は本格的な運用が始まります。
どの位、市民に受け入れられるか今後も注目していきたいと思います。

インドネシアで鉄道と言えば、ジャカルタには日本の中古車両が多く走っており
一部日本のファンの間では鉄道の聖地となっているようです。
昔、皆さんがお世話になった車両が異国の地で現役で頑張っています。

ジャカルタにお出かけの際には、是非とも新旧共々の電車を体験してみて下さい!

~Fin~

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