インドネシア専門、翻訳・通訳、ビザ・現地視察・旅行手配| ジャカルタMRTのその後と命名権(ネーミングライツ)

株式会社JCインターナショナルは企業様のインドネシア現地視察、現地法人立ち上げのお手伝い、カスタマイズ旅行をしたい個人様など幅広いニーズにお応えします。また、映像・書籍・ビジネス文書等の翻訳、通訳、インドネシア語・日本語の教育、 印刷物・出版物、インドネシアに関する各種コンサルティングなどインドネシアに関心をお持ちの個人様・企業様問わずサポート致します。

Home新着一覧 > ジャカルタMRTのその後と命名権(ネーミングライツ)

ジャカルタMRTのその後と命名権(ネーミングライツ)

2019/04/15 9:00

テーマ:

 | 



先日、MRTの開業について触れました。(前回の投稿はこちら

その後については皆さんも報道で見聞きされた事と思います。
運用初日の今月1日には65,000人、祝日となった今月3日には約10万人が利用したらしく
来月からは10分間隔の運行を半分の5分間隔にする方向との事。
日本の大都市圏の通勤時間帯並みになるという事になりますが、本当でしょうか?
又、駅構内や車内ごみのポイ捨てには50万ルピアの罰金が課せられる事になったそうです。

そんな中、気になったものを見つけました。

【シンガポール系配車サービス大手のグラブ社がルバックブルス駅の命名権を取得】

気になったポイントは2つありまして
1つ目は外資系企業が取得した事。2つ目はインドネシアで命名権ビジネス?という事です。
ここ数年のグラブ社がインドネシア国内でも存在感を示し始めており、更なる攻勢を掛けてきた事は想像に難くありません。 今回はもう1つの命名権について触れてみたいと思います。

命名権(ネーミングライツ)とは・・・

ネーミング‐ライツ(naming rights)
企業名・ブランド名などを、スタジアムなどの施設の名称にする権利。
また、そのような広告手法。
~大辞泉より引用~


1)味の素スタジアム
2)日産スタジアム
3)メットライフドーム
4)ノエビアスタジアム神戸

これらの名前を目にした事があると思いますが、本来の名前はご存知ですか?

1)東京スタジアム
2)横浜国際総合競技場
3)西武ドーム
4)御崎公園球技場

おそらく、TVや新聞・雑誌などのメディアに乗る名称は前者のほうが多いのではないでしょうか。
民間の力を借りて公共施設の維持費等を抑えたい自治体と、企業のPRの為に名前を出したい企業との思惑。
双方にとってwin-winの関係で成り立つビジネスです。
注目度などの関係でその多くは競技場、スポーツ関連の施設に多く付けられているのが現状のようです。
海外に目を向けると
・エミレーツ・スタジアム(英国:航空会社)
・アリアンツ・アレーナ(独:保険会社)
・ドルビー・シアター(米:記録メディア会社)等
スポーツの会場や映画のアカデミー賞の授与式会場にも使われている施設など多数あります。

皆さんの身近にも電車の駅名に副駅名として別の名前が付いていたり、
変わったところでは歩道橋、トイレ、動植物園などがあります。
人の目にどれだけ触れる機会を増やせるかに広告の価値があるのならば、
結構この分野には商機は残されているのかもしれません。
年間の契約金も数億円から数万円単位と様々なので中小企業でもPRとして検討されている企業も多いようです。
その反面、契約が切れてしまうと元の名前になるか、別の企業が契約をして他の名前に変わってしまうかなので
その土地勘がない人の立場だとちょっと不便にかもしれません。
ジャカルタMRTのネーミングライツの費用対効果を語るのには、もうしばらく時間が必要になることでしょう。

~Fin~

 |